JUVY TCにお寄せいただいた会員の声     

 現在十種競技で活躍中の東海大の津布久君が、母校佐野高校での教育実習を終えた感想を寄せてくださいましたので、掲載させていただきます。(平成24年7月)


      教育実習を終えて        
                                           東海大学 津布久 卓
5月15日(火)から、6月4日(月)までの三週間、母校佐野高等学校で教育実習を行ってきました。高校を卒業して早いもので4年が経とうとしていますが、当時の先生方も何人か残っており、懐かしい空気がその場所には漂っていました。共学がスタートしてから5年目、私が高校三年生のときに入学してきた附属中学の生徒たちも、高校二年生にまで成長し、高校三年生だけが”最後の男子校”となっており、少し残念な気持ちになりつつも、佐野高校の今の生徒達と、当時の事を思い出しながら日々過ごしていました。中高一貫校という特色を生かした三週間の実習は、普段の学生生活では体験できない充実した毎日であり、成長できたものだと思います。入学したばかりの中学校一年生から、受験を控える高校三年生まで、6年分を一つの場所で体験できたことが一番の収穫であったと感じています。
 
 三週間、私が主な時間を過ごした、体育教官室と呼ばれる保健体育教職員室には、非常勤の先生を含めて8人の先生方おり、とても雰囲気がよく、毎日笑顔が絶えませんでした。そんな中で毎日生徒達とコミュニケーションを取っていくうちに、教師という仕事に、より魅力を感じるようになりました。生徒達から「津布久先生!」と呼ばれることに、初めは戸惑いがありましたが、生徒にとって見れば同じ”先生”なのだな、と日にちを重ねるごとに思うようになりました。
 
 私が任された授業の中に、高校1年生男女の三段跳がありました。はじめは三段跳の授業をする、と聞いて、「難しいのではないか?」という先入観がありましたが私が高校生の頃、遊び感覚で始めた三段跳の楽しさを伝えればいいんだ!思うようになり、生徒がどうしたら楽しむことのできる授業になるのか?ということを考えながら授業を組み立てました。
 しかし、最初の導入の授業で失敗したことがありました。それは、生徒主体に行っていたつもりでしたが、疲労の部分は全く頭に無く、三段跳のリズムを覚えてもらおうと、何度もジャンプ動作を行わせたせいか、「足が痛い」という声が多くあがってしまいました。普段、体育学部という中で生活しているせいか、普段運動しない生徒への配慮もしなければ、と考えさせられました。そんなこともあり、次の授業からは、生徒が動く量の部分も頭に入れるようにしました。
 授業でよく取り扱われる走幅跳とは違い、初めて三段跳を体感する生徒がほとんどだったこともあり、生徒達からは「楽しい!」という声が多くあがったことに、授業の手ごたえを感じるとともに、嬉しい気持ちになりました。実際に砂場を使って、記録会も行い、記録がどんどんと伸びることを体感したことも、生徒が楽しいと感じたひとつの要因だったと思います。工夫次第で、もっと面白い授業になると感じました。
 
 実習を振り返えると、大変なことも多くありましたが、自分自身を見つめ直す良い機会になったと思います。先日は、中高合同で行われていた運動会にもお邪魔し、生徒達の活躍を見に行って参りましたが、それぞれ自分が出る種目に一生懸命取り組んでおり、普段の学校生活では見ることのできない違った一面を見ることができました。共学になった今でも、生徒達には伝統の旭城魂を持って何事にも取り組んでほしいと思いました。

 三週間という短い間でしたが、お忙しい中、私のために時間を割いてご指導してくださった指導教官の川田先生をはじめとする先生方、長旅で疲れているにもかかわらず、教育実習校視察で訪れていた大学の植田先生との会食にお越しくださり、激励をしてくださった奥澤先生、そして佐野高等学校の生徒の皆さんに、改めて心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。


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